んは好《い》い人と思って」
繼「えゝ」
山「だから私は真に力に思って居ますねえ」
繼「そうして斯う男と女と二人で一緒に寝ますと、肌を触《ふれ》ると云って仮令《たとえ》訝《おか》しな事は無くっても、訝しい事が有ると同《おんな》じでございますとねえ」
山「なにそんな事は有りません、おかしい事が無くて同《おんな》じと云うわけは有りやアしません……だからいけない、互に観音様へ参る身の上だから、先《せん》に私が別に寝ようと云ったんだ」
繼「そんな無理なことを云っちゃア済みませんが、お前さんも身が定まれば、何時《いつ》までも一人では居《お》られないから、お内儀《かみ》さんを持ちましょう」
山「えゝそりゃア是非持ちます」
繼「不思議な御縁で斯う遣って一緒に成りましたが、三十三番の札を打って、お互に大願成就してから、私の様な者でもお内儀さん……にはお厭でございましょうけれども、可愛そうな奴だから力になって遣ると仰しゃって置いて下されば、誠に私は有難いと思いますが」
山「そう成って下されば、私の方も有難い、本当に左様《そう》成って呉れゝば有難いねえ」
繼「本当にお前さんが左様《そう》仰しゃれば真実生涯見
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