落合まで行《よ》く積《つもり》で」
又「婆さん今日は落合までいらっしゃるてえが仕方が無いのう、まア今夜はお泊りなさいな、この頃は米が有ります、それに良い酒もありますからお泊りなさい、お裙分《すそわけ》をしますから」
清「いや然うは往《よ》きませぬ、何《ど》うでも彼《こ》うでも落合まで未《ま》だ日も高いから行《よ》こ積りで」
又「それは仕方が無いなア、然うでしょうがまア一杯飲んで」
清「いゝや……」
又「そんな事を云わずに、これ婆さん早く一杯…」
婆「能くお出でなさいました、去年は誠にお草々《そう/\》をしたって昨宵《ゆうべ》もお噂をして居りました」
又「清兵衞さん、去年お泊《とまり》の時に、私の忰は高岡の大工町の宗慈寺と云う寺に這入って、弟子に成って居ると云う貴方《あなた》のお話が有ったが、眞達と云う忰は達者で居りますかな」
清「いや何うも是《こり》ゃはや、それを云おう/\と思って来《け》たが、お前《ま》さん余《あんま》り草臥《くたぶ》れたので忘れてしまったが、いや眞達さんの事に就《つ》いてはえらい事になりみした」
又「へいどうか成りましたか」
清「いやもうらちくち[#「らちくち」に傍
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