心眼
三遊亭円朝
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)外題《げだい》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)五|色《しき》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「睹のつくり/火」、第3水準1−87−52]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)フン/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
さてこれは外題《げだい》を心眼《しんがん》と申《まう》す心の眼《め》といふお話でござりますが、物の色を眼《め》で見ましても、只《たゞ》赤《あかい》のでは紅梅《こうばい》か木瓜《ぼけ》の花か薔薇《ばら》か牡丹《ぼたん》か分《わか》りませんが、ハヽア早咲《はやぎき》の牡丹《ぼたん》であるなと心で受けませんと、五|色《しき》も見分《みわけ》が付《つ》きませんから、心眼《しんがん》と外題《げだい》を致しましたが、大坂町《おほさかちやう》に梅喜《ばいき》と申《まう》す針医《はりい》がございましたが、療治《れうぢ》の
次へ
全30ページ中1ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
三遊亭 円朝 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング