へ金包《かねづゝみ》を包んで腰へしっかり縛り付けました。
清「旦那金は確《たしか》に受取りましたから証書はお返し申しますが、金ばかりじゃア済みますめえぜ」
丈「三千円返して、証文の面《おもて》に利子を付けるという事はないが、此方《こちら》の身に過《あやま》りがあるから、利子まで付けて遣《や》ったが、外《ほか》に何があるえ」
清「外《ほか》に何も貰うものはねえが、此の金を預けた清水助右衞門さんの屍骸《しがい》を返して貰《もれ》えてえ」
 と云われて春見は恟《びっく》りして思わず後《あと》へ下《さが》ると、清次は膝を進ませて、
「お前さんが七年|前《あと》に清水さんを殺した其の白骨でも出さなけりゃア、跡に残った女房子《にょうぼこ》が七回忌になりやしても、訪《と》い吊《とむら》いも出来やせん」
 と云いながら、ぐるりっと上《あ》げ胡坐《あぐら》を掻きましたが、此の納《おさま》りは何《ど》う相成りましょうか、次回までお預かりにいたしましょう。

     八

 引続きまする西洋の人情噺も、此の一席で満尾《まんび》になります故《ゆえ》、くだ/\しい所は省きまして、善人が栄え、悪人が亡《ほろ》び
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