《ごく》面白《おもしろ》い事があるから一|席《せき》教《をし》へて上《あ》げようといふので、教《をそ》はり立《たて》のお話しでございます、拙《まづ》い処《ところ》は幾重《いくへ》にもお詫《わび》をいたして弁《べん》じまする。
西洋《あちら》の子供は至《いたつ》て利口《りこう》だといふお話で。或《あ》る著述《ちよじゆつ》をなさるお方《かた》がございます。是《これ》はやはり日本《こちら》でも同じ事で、著作《ちよさく》でもなさる方《かた》は誠に世事《せじ》に疎《うと》いもので、何所《どこ》か気《き》の附《つ》かん所があります、学問《がくもん》にもぬけてゐても何《なに》かに疎《うと》いところがあるもので、伊太利《いたりー》の著作家《ちよさくか》で至《いた》つて流行《りうかう》の人があつて、其処《そこ》へ書林《ほんや》から、本を誂《あつ》らへまするに、今度《こんど》は何々《なに/\》の作《さく》をねがひますと頼《たの》みに行《ゆ》きまする時に、小僧《こぞう》が遣物《つかひもの》を持つて行《ゆ》くんです。処《ところ》が西洋《あちら》では遣物《つかひもの》を持つて行《い》つた者に、使賃《つかひちん
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