》る女子達《をなごたち》は皆《みな》立留《たちどま》る位《くらゐ》のもんで、斯《か》ういふ珠揃《たまぞろひ》のお方々《かた/″\》が居《ゐ》て世辞《せじ》を商《あきな》ひして居《ゐ》らつしやる処《ところ》へ買《かひ》に来《き》ましたのは手前共《てまいども》の仕合《しあはせ》で、世辞《せじ》の好《よ》いのがありましたら二三個《ふたつみつ》頂戴《ちやうだい》しませうか。主人「これ/\早く箱を片附《かたづけ》なよ。客「ナニ片附《かたづけ》ぬでも宜《よろ》しい、手前《てまい》は世辞《せじ》を買《かひ》に来《き》たのです。主人「イヽエ何《ど》ういたして手前共《てまいども》では仲間売《なかまうり》は致《いた》しませぬ。



底本:「明治の文学 第3巻 三遊亭円朝」筑摩書房
   2001(平成13)年8月25日初版第1刷発行
底本の親本:「定本 円朝全集 巻の13」世界文庫
   1964(昭和39)年6月発行
入力:門田裕志
校正:noriko saito
2009年8月18日作成
青空文庫作成ファイル:
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