う/\二眼《ふため》と見られない醜《いや》な顔。
 新「些《ちっ》とは快《いゝ》かえ」
 豐「あい、新吉さん、私はね何《ど》うも死度《しにた》いよ、私のような斯《こ》んなお婆さんを、お前が能く看病をしておくれで、私はお前の様な若い奇麗《きれい》な人に看病されるのは気の毒だ/\と思うと、猶《なお》病気が重《おも》って来る、ね、私が死んだら嘸《さぞ》お前が楽々《らく/\》すると思うから、本当に私は一時《いちじ》も早く楽に死度いと思うが、何うも死切《しにき》れないね」
 新「詰らない事を云うもんじゃアない、お前が死んだら私が楽をしようなどゝそんなことで看病が出来るものでは無い、わく/\そんな事を思うから上《のぼ》せるんだ、腫物《できもの》さえ癒《なお》って仕舞やア宜《い》いのだ」
 豐「でもお前が厭《いや》だろうと思って、私はお前|唯《たゞ》の病人なら仕方もないけれども、私は斯《こ》んな顔になって居るのだもの」
 新「斯んな顔だって腫物だから癒《なお》れば元の通りになるから」
 豐「癒ればあとが引釣《ひっつり》になると思ってね」
 新「そんなに気を揉《も》んではいけない、少しは腫《はれ》が退
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