|小児《こども》の上まで、斯《こ》う云う祟りのあるのは、皆是も己の因果が報う事で有るか」
と様々の事を思うから猶更《なおさら》気分が悪うございまして、宅《うち》に居りましても食も進みません。女房お累は心配して、
累「御酒《ごしゅ》でもお飲みなすったらお気晴しになりましょう」
と云うが、何《ど》うも宅に居《い》れば居る程気分が悪いから、寺参りにでも行《ゆ》く方が宜《よ》かろうというので、寺参りに出掛けます。三藏も心配して、
三「一緒に居ると気が晴れぬ、姑《しゅうと》などと云う者は誠に気詰りな者だと云うから、一軒|家《うち》を別にしたら宜かろう」
と羽生村の北坂《きたざか》と云う処へ一軒新たに建てまして、三藏方で何も不足なく仕送ってくれまする。新吉は別に稼《かせぎ》もなく、殊《こと》には塩梅が悪いので、少しずつ酒でも飲んではぶら/\土手でも歩いたり、また大宝《たいほう》の八幡様へ参詣に行《ゆ》くとか、今日は水街道、或は大生郷《おおなごう》の天神様へ行くなどと、諸方を歩いて居りますが、まア寺まいりの方へ自然行く気になります。翌年寛政八年|恰《ちょう》ど二月三日の事でございましたが、
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