功力《くりき》に依《よ》って累が成仏|得脱《とくだつ》したと云う、累が死んで後《のち》絶えず絹川の辺《ほとり》には鉦の音が聞えたと云う事でございますが、これは祐天和尚がカン/\/\/\叩いて居たのでございましょう。それから土手伝いで参ると、左りへ下りるダラ/\下り口があって、此処《こゝ》に用水があり、其の用水|辺《べり》にボサッカと云うものがあります。是は何《ど》う云う訳か、田舎ではボサッカと云って、樹《き》か草か分りません物が生えて何《なん》だかボサッカ/\致して居る。其所《そこ》は入合《いりあい》になって居る。丁度土手伝いにダラ/\下《お》りに掛ると、雨はポツリ/\降って来て、少したつとハラ/\/\と烈しく降出しそうな気色《けしき》でございます。すると遠くでゴロ/\と云う雷鳴で、ピカリ/\と時々|電光《いなびかり》が致します。
 久「新吉さん/\」
 新「えゝ」
 久「怖いじゃアないか、雷様が鳴ってね」
 新「ナニ先刻《さっき》聞いたには、土手を廻って下りさえすれば直《すぐ》に羽生村だと云うから、早く行って伯父さんに能《よ》く話をしてね」
 久「行きさえすれば大丈夫、伯父さんに話を
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