たようであゝ悪い事をして嘸《さぞ》新吉さんも困ったろう、厭《いや》だったろうと思って、それから伯父さんにね、打明けて話をして、私も今迄の心得違いは伯父さんに種々|詫言《わびこと》をしたが、お前とは年も違うし、お弟子は下《さが》り、世間の評判になってお座敷もなくなり、仮令《たとえ》二人で中よくして居ても食方《くいかた》に困るから、お前はお前で年頃の女房を持てば、私は妹だと思って月々|沢山《たんと》は出来ないが、元の様に二両や三両ずつはすける積り、伯父さんの前でフッヽリ縁を切るつもりで私が来たんだよ、利かない身体で漸《やっ》と来たのでございます、何卒《どうぞ》私が今まで了簡違いをした事は、お前腹も立つだろうが堪忍して、元の通りあかの他人とも、又|姉弟《きょうだい》とも思って、末長くねえ、私も別に血縁《たより》がないから、塩梅の悪い時はお前と、お前のお内儀《かみ》さんが出来たら、夫婦で看病でもしておくれ、死水《しにみず》だけは取って貰いたいと思って」
勘「師匠、此の通り誠に子供同様で、私も誠に心配して居る、またお前さんに恩になった事は私が知って居る、おい新吉冗談じゃアねえ、お師匠さんに義理
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