い物で洒落るから、私《わし》も一つ洒落よう」
五「改まって洒落ようというお声がかりは恐入ります」
數「私《わし》が国は美作で」
五「へえ成程」
數「私《わし》は城代家老じゃ」
五「へえ/\」
數「そこで洒落るのだ」
五「大層どうもお洒落の御玄関《ごげんかん》から大広間《おおびろま》は恐入りました、へえ、成程」
數「美作城代家老私《みまさかじょうだいかろうわし》、というのは何うだ」
五「へえ、恐入りましたな、それは何ういう訳なんで」
數「分らんの、いまさか羊羹《ようかん》鹿《か》の子《こ》餅《もち》」
五「へゝえ、成程気が付きません、美作城代家老私、いまさか羊羹鹿の子餅、これは恐入りました……どうも恐入ったね」
喜「恐入りました、御家老様からお洒落がお菓子で出たから、可笑《おかし》な洒落と云うのをやろうかね、さアと云うと一寸《ちょいと》出ないものでげすが」
みの吉「私がちょいと一つやるよ」
喜「や、これはみの吉さん感心」
みの「私が赤飯《おこわ》を喫《た》べたんだよ」
喜「可笑しな洒落だね」
みの「汁粉屋で赤飯を出したのだよ」
喜「此の節は汁粉屋で赤飯を売るよ」
みの「だから白木屋《しろ
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