国へ来て、御兄弟だか御親類だか知らないが、死人を葬り放《ぱな》しにしてお立ちなさるのは情ない、せめて七日の逮夜《たいや》でも済ましてお立ちになったら宜《よ》かろうに、余りと云えば情ない、それでは仏も浮《うか》まれまいとおっしゃるから、私《わし》も気になってまいりました、長くいらっしゃったお客様だ、何は無くとも精進物で御膳でもこしらえ、へゝゝゝ、宅《うち》へ働きにまいります媼達《ばゞあたち》へお飯《まんま》ア喰わして、和尚様を呼んで、お経でも上げてお寺|参《めえ》りでもして、それから貴方《あなた》七日を済まして立って下されば、私《わたくし》も誠に快《こゝろよ》うございます、また貴方様も仏様のおためにもなりましょうから、どうか七日を済ましてお立ちを」
竹「成程|私《わたくし》も其の辺は少しも心附きませんでした、大きに左様で、それじゃア御厄介|序《ついで》に七日まで置いて下さいますか」
というので七日の間泊ることになりました。他に用は無いから、毎日洪願寺へまいり、夜は回向《えこう》をしては寝ます。宵《よい》の中《うち》に早四郎が来て種々《いろ/\》なことをいう。忌《いや》だが仕方がないから
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