っかん》してやる」
と云いながら拳骨を固め急所を除《よ》けてコーンと打《ぶ》ちました。
國「あゝ痛《いた》た」
文「さア改心しなければ立所に打殺《ぶちころ》すぞ、どうだ」
國「どうか助けて下さいまし」
文「イヽヤ元より殺そうと思うのだから助けはせん、手前も命を賭けて悪事をするのじゃアないか、畳の上で殺すのは慈悲を以てするのだ」
と云いながら又胸ぐらを締上げたから、
國「ア痛た/\、改心致しやすから助けて下せえ、改心します/\」
文「弱い奴だなア、改心するなどと申して此の場を逃延《にげの》びて、又候《またぞろ》性懲《しょうこ》りもなく悪事をした事が文治郎の耳に入れば助ける奴でない、天命と思って死ね」
國「ア痛た/\、そう締めると死んで仕舞います、屹度《きっと》改心しますから何卒《どうぞ》放して下せえ/\」
文「屹度改心致すか、改心致せ」
と云って突放《つきはな》された時は身体が痺れて文治の顔を呆気に取られ暫く見て居りましたが、
國「旦那え/\お前《めえ》さんは噂にゃア聞いて居りやしたが、きついお方ですねえ、滅法な力だ、私《わっち》も旧悪のある國藏で、お奉行《ぶぎょ
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