狂言の買冠
三遊亭円朝
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)今日《こんにち》は
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)二十四|孝《かう》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)くずの葉[#「くずの葉」に傍点]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)買ひませう/\
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「へい今日《こんにち》は、八百屋《やほや》でござい。「ナニ八百屋《やほや》か、けふは肴《さかな》やが惣菜《そうさい》をおいてつたからまづいゝね。「是非《ぜひ》さうでもございませうが、八百《やほ》や半兵衛《はんべゑ》が、狂言《きやうげん》しろ物を沢山《たくさん》もつて来《き》ましたから、なんぞ買つてくださいナ。「ナニ八百《やほ》や半兵衛《はんべゑ》が狂言《きやうげん》しろものだ、そいつはありがたい、買ひませう/\、何《なに》がありますね。「エヽ猿若座《さるわかざ》の開業式《かいげふしき》でことふきのとう、二十四|孝《かう》の竹《たけ》の子《こ》、山門《さんもん》五三のきぼしり、薄《うす》ゆきの三|人《にん》わらび、太《た
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