もっ》て金を貸してくれろと云った所が、釋迦《しゃか》がそれは誠に心懸《こゝろがけ》の尊《とうと》い事じゃと云って貸したのが即《すなわ》ちこのお経じゃ、又|御札《おふだ》をやるから方々《ほう/″\》へ貼《は》って置いて、幽霊の入《はい》り所《どころ》のないようにして、そしてこのお経を読みなさい」
と親切の言葉に萩原は有がたく礼を述べて立帰《たちかえ》り、白翁堂に其の事を話し、それから白翁堂も手伝って其の御札を家《うち》の四方八方へ貼り、萩原は蚊帳《かや》を吊って其の中へ入り、彼《か》の陀羅尼経を読もうとしたが中々読めない。曩謨婆※[#「言+我」、第4水準2−88−62]※[#「口+(糸+溥のつくり)」、第3水準1−15−28]帝※[#「口+(糸+溥のつくり)」、第3水準1−15−28]※[#「口+羅」、第3水準1−15−31]駄※[#「口+羅」、第3水準1−15−31]《のうぼばぎゃばていばざらだら》、婆※[#「言+我」、第4水準2−88−62]※[#「口+羅」、第3水準1−15−31]捏具灑耶《さぎゃらにりぐしゃや》、怛陀※[#「薛/子」、第3水準1−47−55]多野《たゝぎゃたや》
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