ち》へ来なさい、誠に萩原も飛んだことになって、到頭《とうとう》死んだのう」
白「えゝあなたはよく御存じで」
良「側に悪い奴が附いて居て、又萩原も免《のが》れられない悪因縁で仕方がない、定まるこッちゃ、いゝわ心配せんでもよいわ」
白「道徳高き名僧智識は百年先の事を看破《みやぶ》るとの事だが、貴僧《あなた》の御見識誠に恐れ入りました、就《つ》きまして私《わたくし》が済まない事が出来ました」
良「海音如来などを盗まれたと云うのだろうが、ありゃア土の中に隠してあるが、あれは来年の八月には屹度《きっと》出るから心配するな、よいわ」
白「私《わたくし》は陰陽《おんよう》を以《も》って世を渡り、未来の禍福を占って人の志を定むる事は、私承知して居りますけれども、こればかりは気が付きませなんだ」
良「どうでもよいわ、萩原の死骸は外《ほか》に菩提所も有るだろうが、飯島の娘お露とは深い因縁がある事|故《ゆえ》、あれの墓に並べて埋めて石塔を建てゝやれ、お前も萩原に世話になった事もあろうから施主に立ってやれ」
と云われ白翁堂は委細承知と請《うけ》をして寺をたち出《い》で、路々《みち/\》も何《ど》うして和尚が
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