きら》めあそばして下さい」
露「米や、私《わたし》ゃ何うしても諦める事は出来ないから、百目《ひゃくめ》の金子《きんす》を伴藏さんに上げて御札を剥がして戴《いたゞ》き、何うぞ萩原様のお側へやっておくれヨウ/\」
といいながら、振袖《ふりそで》を顔に押しあて潜々《さめ/″\》と泣く様子が実に物凄い有様《ありさま》です。
米「あなた、そう仰しゃいますが何うして私《わたくし》が百目の金子を持っておろう道理はございませんが、それ程までに御意《ぎょい》遊ばしますから、どうか才覚をして、明晩持ってまいりましょうが、伴藏さん、まだ御札の外《ほか》に萩原さまの懐《ふところ》に入れていらっしゃるお守《まもり》は、海音如来《かいおんにょらい》様という有難い御守《おまもり》ですから、それが有っては矢張《やッぱり》お側へまいる事が出来ませんから、何うか其の御守も昼の内にあなたの御工夫でお盗み遊ばして、外《ほか》へお取捨《とりすて》を願いたいものでございますが、出来ましょうか」
伴「へい/\御守を盗みましょうが、百両は何《ど》うぞ屹度《きっと》持って来てお呉んなせえ」
米「嬢様それでは明晩までお待ち遊ばせ」
露
前へ
次へ
全308ページ中121ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
三遊亭 円朝 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング