》い骨格《こつかく》ぢやな。登「へい、お蔭《かげ》さまで四十五|歳《さい》まで一|度《ど》も煩《わづ》らうたことはござりませぬ。殿「左様《さやう》であらう、ソラ此器《これ》で脈搏《みやくはく》を聴《き》くんだ、何《ど》うだグウ/\鳴《な》るだらう。登「エヘヽヽヽくすぐつたうござりますな、左様《さやう》横《よこ》ツ腹《ぱら》へ器械《きかい》をお当《あて》あそばしましては。殿「いや斯《か》ういふ処《ところ》に病《やまひ》は多くあるものだからな、是《これ》から一つ打診器《だしんき》で肺部《はいぶ》を叩《たゝ》いて見てやらう。登「いや夫《それ》は何《ど》うも危《あぶな》うございます。殿「ナニ心配するな、ソラ斯《か》ういふ塩梅《あんばい》だ、トントン/\トンとナ。登「アヽ痛《いた》うござります。殿「ハヽー少し逆上《ぎやくじやう》して居《ゐ》るやうぢやから、カルメロを一|分《ぶ》三|厘《りん》にヤーラツパを五|分《ふん》調合《てうがふ》して遣《つかは》すから、小屋《こや》へ帰《かへ》つて一|日《にち》に三|囘《くわい》の割合《わりあひ》で服薬《ふくやく》いたすがよい。登「へい、何《ど》うも有難《あ
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