塩原多助旅日記
三遊亭円朝

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)是《これ》は

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)二|番地《ばんち》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)拠若林※[#「王+甘」、第4水準2−80−65]蔵筆記

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)いろ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−

 いや是《これ》は若林先生《わかばやしせんせい》、さア此方《こちら》へお這入《はい》んなさい。どうも久《ひさ》し振《ぶり》でお目《め》に掛《かゝ》りました。裏猿楽町《うらさるがくちやう》二|番地《ばんち》へ御転住《ごてんぢう》になつたといふ事でございますから、一寸《ちよつと》お家《いへ》見舞《みまひ》にあがるんですが、どうも何《なに》も貴方《あなた》のお座敷《ざしき》へ出すやうな話がないので、つい御無沙汰《ごぶさた》致《いた》しました。時に斯《か》ういふ話があるんです。是《これ》は貴方《あな
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