それはこれまでにない明瞭な強力な信号だった。
 ワーナー博士はエンジン停止を命じた。
「目標への距離三百八十……」
 航海士が叫んだ。[#底本に「。」なし、97−上段−8]
 今や怪人城塞とウラル号とは、約三百メートルの間隔をおいて相対峠しているのだ。
 ――承知した。われは停止した。
 アンダーソン教授が応答した。
 ――何を尋ねるのか。
 怪人が訊《き》いて来た。
 ――貴下《あなた》達は何の目的あって、地球へ来られたのか。われら地球人類は、極力貴下達の希望に応ずる用意がある。
 この返事は、遺憾なことにその意味が怪人に通じないらしかった。こっちからは、それを繰返し信号した。
 ――分らない。
 怪人は、そう返事して来た。
 博士と教授とは顔を見合わせた。短い協議の結果、新たな信号が相手に向って発せられた。
 ――貴下達はそこで何をしているのか。
 この信号は了解されたと見え、すぐ返事が来た。
 ――われわれは動けなくて困っている。
 ――困るものがあれば、持って来てあげたいと思う。
 ――不用だ。
 ――われわれの仲間はどうなったか。生きているか。すぐ釈放せられよ。
 このうちワ
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