ーナー調査団員の釈放を要請した。だがこの信号はよく通じなかった。それで繰返し別の言葉にかえて通信した。
 ――彼等は動いている。
 ようやく返事があった。
 ――すぐ彼等をこっちへ送りかえせ。
 ――否。彼等はわれわれにとって貴重な収穫だ。
 ――それは困る。ぜひ返せ。
 ――否。
 ――他の物と交換しよう。
 ――否。
 怪人は頑《がん》として、調査団員を返そうとはしない。
 ――欲しいものがあるなら、持って来てあげよう。何が欲しいか。
 ――何でも欲しい。すべてはわれわれに珍しい。
 ――よろしい。われわれは今艦内にそれを持っている。近づいて、それを渡したい。
 ――待て。……この次のことにする。君たちはすぐ帰れ。
 ――今、渡したい。
 ――帰れ。すぐ帰れ。
 怪人はやっぱり頑固にいい張る。ワーナー博士は今日の仕事を諦めねばならなくなった。
 ――では、われわれは帰る。この次は、いつ来ることが許されるか。
 ――何?
 ――われわれは明日今頃にここに来たい。
 ――明日? 今頃?
 これは始めから危ぶまれていたことであったが、相手に通じなかった。時間の単位がはっきり分からないから
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