た。だから艦内の受影機に、近づく城塞の影が入って来た。
城塞の一部に、四角な明るい飾窓のようなものが開いていた。それはこの前に水戸が海底において認めたあの部屋らしかった。その飾窓の中には、大勢の怪人が顔をこっちへ向けて犇《ひしめ》き合《あ》っている姿が認められた。
――皆、中へ入れ。
怪人の中から、そういって叫んだ者があった。
――なぜ入るのか。
――これから大切な通信を相手へ送るんだ。さわぎ立てては困る。皆中へ入れ。
すると、飾窓のようなところへ犇き合っていた大勢の怪人たちは、ぞろぞろと、うち連れ合って、部屋を出ていった。そして後には、一人の怪人だけが残った、奇妙な器械の立ち並ぶ間に……。
アンダーソン教授とワーナー博士は、互いに身体をぴったり寄せ合い、前方を凝視している。映写幕面の上に、例の一人の怪人がやはりじっとこっちを睨《にら》んでいる。その奇妙醜怪な顔――エミリーはそれを覗いた瞬間、はげしい嘔吐を催した。水戸が愕いて、身体の向きを横にかえると、彼女を抱えてやった。
エミリーは水戸にしがみついて、歯をぎりぎりいわせた。
――停れ。停れ。
怪人が信号を出した。
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