しゅくしゅく》とした大西洋を南下し、怪人集団の蟠居《ばんきょ》する水域に近づいていった。やがて集団城塞の手前十キロメートルのところから潜航に移った。
深度三十メートルまで降りると、艦は水平に直った。水中レーダーは、完全に城塞の位置を捉えていた。艦は直進する。
それから暫くして、アンダーソン教授の手によって、いよいよ生理電波で変調された超音波が城塞へ向けて発射された。これは、
――尋ねたいことがある。
という呼びかけの思想を現わしているものだった。これは十秒に一回の割合で発射された。それと共に、怪人集団から応答があるかと、受音装置が広汎な幅を持って相手の信号を探し続けた。
だが、何の応答もなかった。
その日別途に約二百台の集電器が怪人城塞の周囲に投下された。この集電器は城塞の近くに落ちて、怪人たちの発する生理電波を吸収し、そしてそれを水上に浮かんでいるアンテナを通じて放送させ、それをグリーンランド[#「グリーンランド」は底本では「グリーランド」、64−上段−17]の海岸無電局が受信することになっていた。そして更にそれは局より超音波に変えて水中へ放送され、当然ウラル号へも届くこ
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