異ならず 六四―六六
かくて香に醉へるごとく再び奇《く》しき淵に沈みき、しかして入る火と出づる火と相亞《あひつ》げり 六七―六九
汝が見る物のことを知らんとて今汝を燃しかつ促《うなが》す深き願ひは、そのいよ/\切なるに從ひいよ/\わが心に適《かな》ふ 七〇―七二
されどかゝる渇《かわき》をとゞむるにあたり、汝まづこの水を飮まざるべからず。わが目の日輪かく我にいひ 七三―七五
さらに加ふらく。河、入り出る諸※[#二の字点、1−2−22]の珠《たま》、及び草の微笑《ほゝゑみ》は、その眞状《まことのさま》を豫《あらかじ》め示す象《かたち》なり 七六―七八
こはこれらの物その物の難《かた》きゆゑならず、汝に缺くるところありて視力未ださまで強からざるによる。 七九―八一
常よりもいと遲く目を覺しゝ嬰兒《をさなご》が、顏を乳の方《かた》にむけつゝ身を投ぐる疾《はや》ささへ 八二―八四
目をば優《まさ》る鏡とせんとてわがかの水(人をしてその中《なか》にて優れる者とならしめん爲流れ出《いづ》る)の方《かた》に身を屈《かゞ》めしその早さには如《し》かじ 八五―八七
しかしてわが瞼《まぶた》の縁《ふち》こ
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