ゝその姿にて見む。 四三―四五
俄に閃《ひらめ》く電光《いなづま》が、物見る諸※[#二の字点、1−2−22]の靈を亂し、いと強き物の與ふる作用《はたらき》をも目より奪ふにいたるごとく 四六―四八
生くる光わが身のまはりを照らし、その輝《かゞやき》の面※[#「巾+白」、第4水準2−8−83]《かほおほひ》をもて我を卷きたれば、何物も我に見えざりき 四九―五一
この天をしづむる愛は、常にかゝる會釋《ゑしやく》をもて己が許《もと》に歡《よろこ》び迎ふ、これ蝋燭をその焔に適《ふさ》はしからしめん爲なり。 五二―五四
これらのつゞまやかなる言葉わが耳に入るや否や、我はわが力の常よりも増しゐたるをさとりき 五五―五七
しかして新しき視力わが衷《うち》に燃え、いかなる光にてもわが目の防ぎえざるほど燦《あざ》やかなるはなきにいたれり 五八―六〇
さて我見しに、河のごとき形の光、妙《たへ》なる春をゑがきたる二つの岸の間にありていとつよく輝き 六一―六三
この流れよりは、諸※[#二の字点、1−2−22]の生くる火出でゝ左右の花の中《なか》に止まり、さながら紅玉《あかだま》を黄金《こがね》に嵌《はさ》むるに
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