、されば猶太人《ジュデーアびと》のみならずスパニア人《びと》もインド人も等しくその缺くるを見たりと 一〇〇―一〇二
ラーポとビンドいかにフィオレンツァに多しとも、年毎《としごと》にこゝかしこにて教壇より叫ばるゝかゝる浮説の多きには若《し》かず 一〇三―一〇五
是故に何をも知らぬ羊は、風を食ひて牧場より歸る、また己が禍ひを見ざることも彼等を罪なしとするに足らじ 一〇六―一〇八
クリストはその最初の弟子達に向ひ、往きて徒言《あだこと》を世に宣傳《のべつた》へといひ給はず、眞《まこと》の礎《いしずゑ》をかれらに授け給ひたり 一〇九―一一一
この礎のみぞかれらの唱《とな》へしところなる、されば信仰を燃《もや》さん爲に戰ふにあたり、かれらは福音を楯《たて》とも槍ともなしたりき 一一二―一一四
今や人々戲言《ざれごと》と戲語《たはけ》とをもて教へを説き、たゞよく笑はしむれば僧帽|脹《ふく》る、かれらの求むるものこの外《ほか》になし 一一五―一一七
されど帽の端《はし》には一羽の鳥の巣くふあり、俗衆これを見ばその頼む罪の赦の何物なるやを知るをえむ 一一八―一二〇
是においてかいと愚《おろか》なること
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