にまたその想《おもひ》の分れたる爲、記憶に訴ふることを要せじ 七九―八一
されば世にては人眠らざるに夢を見つゝ、或は眞《まこと》をいふと信じ或はしかすと信ぜざるなり、後者は罪も恥《はぢ》もまさる 八二―八四
汝等世の人、理《ことわり》を究《きわ》むるにあたりて同一《おなじひとつ》の路を歩まず、これ外見《みえ》を飾るの慾と思ひとに迷はさるゝによりてなり 八五―八七
されどこれとても、神の書《ふみ》の疎《うと》んぜられまたは曲げらるゝに此《くら》ぶれば、そが天上にうくる憎惡《にくしみ》なほ輕し 八八―九〇
かの書《ふみ》を世に播《ま》かんためいくばくの血流されしや、謙《へりくだ》りてこれに親しむ者いかばかり聖意《みこゝろ》に適《かな》ふやを人思はず 九一―九三
各※[#二の字点、1−2−22]|外見《みえ》のために力め、さま/″\の異説を立つれば、これらはまた教を説く者の論《あげつら》ふところとなりて福音ものいはじ 九四―九六
ひとりいふ、クリストの受難の時は、月|退《しざ》りて中間《なか》を隔《へだ》てしため、日の光地に達せざりきと 九七―九九
またひとりいふ、こは光の自ら隱れしためなり
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