ぐらし、わがごとくこれが名をいひこれを別つにいたりたり 一三〇―一三二
されどその後グレゴーリオ彼を離れき、是においてか目をこの天にて開くに及び、自ら顧みて微笑《ほゝゑ》めり 一三三―一三五
またたとひ人たる者がかくかくれたる眞《まこと》をば世に述べたりとて異《あや》しむ勿《なか》れ、こゝ天上にてこれを見し者、これらの輪に關《かゝ》はる 一三六―
他の多くの眞《まこと》とともにこれを彼に現はせるなれば。 ―一四一
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   第二十九曲

ラートナのふたりの子、白羊と天秤《てんびん》とに蔽はれて、齊《ひと》しく天涯を帶とする頃 一―三
天心が權衡《けんこう》を保つ刹那《せつな》より、彼も此も半球を換《か》へかの帶を離れつゝ權衡を破るにいたる程の間 四―六
ベアトリーチェは、わが目に勝ちたるかの一點をつら/\視つゝ、笑《ゑみ》を顏にうかべて默《もだ》し 七―九
かくて曰ふ。汝の聞かんと願ふことを我問はで告ぐ、そは我これを一切の處と時との集まる點にて見たればなり 一〇―一二
抑※[#二の字点、1−2−22]《そも/\》永遠《とこしへ》の愛は、己が幸《さいはひ》を増さん爲ならず(
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