これがいつまでわが目の樂なりしやといふ事、大いなる憤《いきどほり》の眞《まこと》の原因《もと》、またわが用ゐわが作れる言葉の事即ち是なり 一一二―一一四
さて我子よ、かの大いなる流刑《るけい》の原因《もと》は、木實《このみ》を味《あぢは》へるその事ならで、たゞ分を超《こ》えたることなり 一一五―一一七
我は汝の淑女がヴィルジリオを出立《いでた》ゝしめし處にありて、四千三百二年の間この集會《つどひ》を慕ひたり 一一八―一二〇
また地に住みし間に、我は日が九百三十回、その道にあたるすべての光に歸るを見たり 一二一―一二三
わが用ゐし言葉は、ネムブロットの族《やから》がかの成し終へ難き業《わざ》を試みしその時よりも久しき以前《さき》に悉く絶えにき 一二四―一二六
そは人の好む所天にともなひて改まるがゆゑに、理性より生じてしかして永遠《とこしへ》に續くべきもの未だ一つだにありしことなければなり 一二七―一二九
抑※[#二の字点、1−2−22]《そも/\》人の物言ふは自然の業《わざ》なり、されどかく言ひかくいふことは自然これを汝等に委《ゆだ》ね汝等の好むまゝに爲さしむ 一三〇―一三二
わが未だ地
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