二七―一二九
かくいへるとき、焔の舞は、三の氣吹《いぶき》の音《おと》のまじれるうるはしき歌とともにしづまり 一三〇―一三二
さながら水を掻きゐたる櫂《かひ》が、疲勞《つかれ》または危き事を避けんため、一の笛の音《ね》とともにみな止まる如くなりき 一三三―一三五
あゝわが心の亂れいかなりしぞや、そは我是時身を轉《めぐ》らしてベアトリーチェを見んとせしかど(我彼に近くかつ福の世にありながら) 一三六―
見るをえざりければなり ―一四一
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第二十六曲
わが視力の盡きしことにて我危ぶみゐたりしとき、これを盡きしめしかの輝く焔より一の聲出でゝわが心を惹けり 一―三
曰ふ。我を見て失ひし目の作用《はたらき》をば汝の再び得るまでは、語りてこれを償《つぐの》ふをよしとす 四―六
さればまづ、いへ、汝の魂|何處《いづこ》をめざすや、かつまた信ぜよ、汝の視力は亂れしのみにて、滅び失せしにあらざるを 七―九
そは汝を導いてこの聖地を過ぐる淑女は、アナーニアの手の有《も》てる力を目にもてばなり 一〇―一二
我曰ふ。遲速《おそきはやき》を問はずたゞ彼の心のまゝにわが目|癒《い》ゆべし、
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