は汝、貧しく、饑《う》ゑつゝ、畠《はた》に入り、良木《よきき》の種を蒔《ま》きたればなり(この木昔|葡萄《ぶどう》なりしも今|荊棘《いばら》となりぬ)。 一〇九―一一一
かくいひ終れる時、尊き聖なる宮人《みやびと》等、天上の歌の調《しらべ》妙《たへ》に、「われら神を讚美す」と歌ひ、諸※[#二の字点、1−2−22]の球に響きわたらしむ 一一二―一一四
しかして問質《とひたゞ》しつゝかく枝より枝に我をみちびき、はや我とともに梢に近づきゐたる長《をさ》 一一五―一一七
重ねて曰ふ。汝の心と契《ちぎ》る恩惠《めぐみ》、今までふさはしく汝の口を啓《ひら》けるがゆゑに 一一八―一二〇
我は出でしものを可《よし》とす、されど汝何を信ずるや、また何によりてかく信ずるにいたれるや、今これを我に述ぶべし。 一二一―一二三
我曰ふ。あゝ聖なる父よ、墓の邊《ほとり》にて若《わか》き足に勝ちしほどかたく信じゐたりしものを今見る靈よ 一二四―一二六
汝は我にわがとくいだける信の本體をこゝにあらはさんことを望み、かつまたこれがゆゑよしを問ふ 一二七―一二九
わが答は是なり、我は一神《ひとりのかみ》、唯一《たゞひとり
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