―一五六
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第二十三曲
物見えわかぬ夜《よる》の間《あひだ》、なつかしき木の葉のうちにて、己がいつくしむ雛とともに巣に休みゐたる鳥が 一―三
かれらの慕はしき姿を見、かつかれらに食《くら》はしむる物をえん――これがためには大いなる勞苦も樂し――とて 四―六
時ならざるに梢にいたり、曉の生るゝをのみうちまもりつゝ、燃ゆる思ひをもて日を待つごとく 七―九
わが淑女は、頭《かうべ》を擧げ心をとめて立ち、日脚《ひあし》の最も遲しとみゆるところにむかへり 一〇―一二
されば彼の待ち憧《あこが》るゝを見、我はあたかも願ひに物を求めつゝ希望《のぞみ》に心を足《たら》はす人の如くになれり 一三―一五
されど彼と此との二の時、即ちわが待つことゝ天のいよ/\赫《かゞや》くを見ることゝの間はたゞしばしのみなりき 一六―一八
ベアトリーチェ曰《い》ふ。見よ、クリストの凱旋の軍を、またこれらの球の※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]轉《めぐり》によりて刈取られし一切の實《み》を。 一九―二一
淑女の顏はすべて燃ゆるごとく見え、その目にはわが語らずして已《や》むのほかなき程に大いなる
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