わが淑女の顏に注《そゝ》がれ、目とともに意《こゝろ》もこれに注がれて他の一切の思ひを離れき 一―三
この時淑女ほゝゑまずして我に曰ふ。我もしほゝゑまば、汝はあたかも灰となりしときのセーメレの如くになるべし 四―六
これ永遠《とこしへ》の宮殿《みや》の階《きざはし》を傳ひていよ/\高く登るに從ひいよ/\燃ゆる(汝の見し如く)わが美しさは 七―九
和《やはら》げらるゝに非《あらざ》ればいと強く赫《かゞや》くが故に、人たる汝の力その光に當りてさながら雷に碎かるゝ小枝の如くなるによるなり 一〇―一二
われらは擧げられて第七の輝の中にあり、こは燃ゆる獅子の胸の下にてその力とまじりつゝ今下方を照らすもの 一三―一五
汝|意《こゝろ》を雙の目の行方《ゆくへ》にとめてかれらを鏡とし、いまこの鏡に見ゆる像《かたち》をこれに映《うつ》せ。 一六―一八
我わが思ひを變へしそのとき、かのたふとき姿のうちにわが目いかなる喜びをえしや、そを知る者は 一九―二一
彼方《かなた》と此方《こなた》とを權《はか》り比《くら》べてしかして知らむ、わが天上の案内者《しるべ》の命に從ふことのいかばかり我に樂しかりしやを 二二―
前へ 次へ
全484ページ中131ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
ダンテ アリギエリ の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング