二四
世界のまはりをめぐりつゝその名立《なだゝ》る導者の――一切の邪惡かれの治下《みよ》に滅びにき――名を負《お》ふ水晶の中に 二五―二七
我は一の樹梯《はしだて》を見たり、こは日の光に照らさるゝ黄金《こがね》の色にて、わが目の及ぶあたはざるほど高く聳《そび》えき 二八―三〇
我また段《きだ》を傳ひて諸※[#二の字点、1−2−22]の光の降るを見たり、その數《かず》は最《いと》多く、我をして天に現はるゝ一切の光かしこより注がると思はしむ 三一―三三
自然の習《ならひ》とて、晝の始め、冷やかなる羽をあたゝめんため、鴉《からす》むらがりて飛び 三四―三六
後或者は往《ゆ》きて還《かへ》らず、或者はさきにいでたちし處にむかひ、或者は殘りゐてめぐる 三七―三九
むらがり降れるかの煌《きらめき》も、とある段《きだ》に着くに及びて、またかくの如く爲すと見えたり 四〇―四二
しかして我等にいと近く止まれる光|殊《こと》に燦《あざやか》になりければ、われ心の中にいふ、我よく汝の我に示す愛を見ると 四三―四五
されど何時《いつ》如何《いか》に言ひまたは默《もだ》すべきやを我に教ふる淑女身を動かすことをせ
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