の日沒と知るべし、ダンテは太陽より後るゝこと一天宮餘なれば註釋者或ひはその位置をイタリア(ガデスより四十五度。但しダンテの計算に從ふ)の直上《まうへ》とす
天、二二における俯瞰當時の太陽は即ちイエルサレムの子午線にあり、故にダンテは東の方ガンゼを見るをえ、その後二時間餘にして西の方ガデスを見るを得、さればダンテが雙兒宮にありて全地を視るに要する時間は即ちこの二時間餘なり
この項の解説概ねムーアに從ふ、委しくはその『ダンテ研究』第三卷六二頁以下を見よ(clima の解説については同書一三一頁以下參照)
八八―九〇
【常よりも】卑しき地球を見しによりて〈天、二二・一三六―八參照)
九一―九三
【自然や技】淨、三一・四九―五一參照
【餌】pasture(鳥を誘ふ爲の食物)美。自然は肉體に技は繪姿にその美を示す
九七―九九
【レーダの美しき巣】雙兒宮。レダ(レーダ)の二子カストルとポリュデウケースが雙兒宮の星となれりとの傳説に據る(淨、四・六一―三註參照)
【いと疾き天】プリーモ・モービレ(原動)。また全く透明なるによりて cielo Cristallino(水晶天)ともいふ(『コンヴィヴィオ』二、四・九以下參照)
一〇〇―一〇二
【孰れを選びて】この天のいづれの部分に我を着かしめしやを
一〇六―一〇八
宇宙の中心にある地球は靜止し諸天及びその内なる一切の被造物は運行す、これ宇宙自然の作用にてこの作用の始まるところは第九天なり
一〇九―一一一
【處なし】その存在する處なし。他の諸天は各※[#二の字点、1−2−22]その上なる一の天に包まれその内に處を占むれど、第九天は然らず、たゞ神の聖意《みこゝろ》のうちに包まる
第九天はエムピレオの天に蔽はるれどエムピレオは神の御座《みくらゐ》にて他の諸天の如く物質より成るにあらねばかく言へり
【愛】第九天はかのエムピレオの天を慕ひその各部かの天の各部と結び合はんとして※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]る(『コンヴィヴィオ』二・四・一九以下參照)
【降す力】その下なる他の諸天に及ぼす力(天、二・一一二―四參照)
一一二―一一四
光と愛との滿ち充つるエムピレオの天は第九天を蔽ひ、その状あたかも第九天が他の諸天を蔽ふに似たり、而してエムピレオの天を司る者はこれを包む者即ち神のみ
一一五―一一七
【測られじ】弟九天は他の諸天の運行の源に
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