スキピオ、ハンニバルの軍を敗りローマをして世界の覇權を保たしむ(天、六・五二―四註參照)
六七―六九
冬の日雪花片々として地上の空より舞下る如く
【日輪天の】十二月より一月にかけて太陽が天の十二宮の一なる磨羯宮にある間
七〇―七二
【飾れる精氣】聖徒の光にて飾られし第八天
【凱旋の水氣】勝利の光に輝く聖徒
七九―八一
【はじめわが見し】天、二二・一二七以下。ダンテはかの時よりこの方東より西に九十度を※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]《めぐ》りゐたり(即ち六時間を經過して)
【第一帶】primo clima 古の地理學者は北半球を七帶に分てり、即ち日の最長限を標準として定めしものにてその幅同じからず、いづれも赤道と平行して東より西に亘る長百八十度なり、その第一帶は赤道以北十二度六分の五より二十度二分の一までの間を幅とす、ダンテの今居る處なる雙兒宮はかく地球の第一帶に當るべき天の一部にあり
【半よりその端に】帶の半即ちイエルサレムの子午線よりその端即ちイスパニアの子午線までの弧線(即ち九十度)。但しこはダンテが※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]り終へし間の距離を示せるものにてダンテの位置をいへるにあらず
八二―八四
西の方にてはイスパニアのかなたに大西洋見え、東の方にてはフェニキアの岸見えたり
【ガーデ】ガデス。ジブラルタル海峽の附近にありと想像せられし島の名
【狂しき船路】大西洋、即ちオデュセウスが「櫂を翼として狂ひ飛び」(地、二六・一二五)しところ
【近く】西の方遠く大海を望むに對して
【エウローパ】エウロペ。フェニキア王アゲノルの女。ゼウス牡牛に化してこれを誘ひ背に載せて去る(『メタモルフォセス』二・八三二成下參照)。地、五・四に出づるミノスは即ちゼウスとエウロペの間の子なり
フェニキアの岸はイエルサレムと殆んどその子午線を同うす、故にフェニキアの岸を見たりといふは猶イエルサレムを見たりといふ如し
八五―八七
【一天宮餘】ダンテは雙兒宮に太陽は白羊宮にあり、而してこの二宮の間に金牛宮あれば一天宮餘といへり、即ち太陽は三十度餘さらに西に進みゐたるなり
【小さき麥場】人の世界(天、二二・一五一)
【なほ廣く】フェニキアの岸よりもなほ東の方を
イエルサレムの先の見えざるは眼界の限られたるに非ずして日の光の及はざるなり、即ちこの時はガーデの正午イエルサレム
前へ 次へ
全242ページ中219ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
ダンテ アリギエリ の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング