ほまれ》の飾を失はず 一二七―一二九
習慣《ならはし》と自然これに特殊の力を與ふるがゆゑに、罪ある首《かしら》世を枉《ま》ぐれどもひとり直く歩みて邪《よこしま》の道をかろんず。 一三〇―一三二
彼。いざゆけ、牡羊《をひつじ》四の足をもて蔽ひ跨がる臥床《ふしど》の中に、日の七度《なゝたび》やすまざるまに 一三三―一三五
ねんごろなるこの意見《おもひ》は、人の言《ことば》よりも大いなる釘をもて汝の頭《かうべ》の正中《たゞなか》に釘付けらるべし 一三六―一三八
審判《さばき》の進路《ゆくて》支へられずば。 一三九―一四一
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   第九曲

年へしティトネの妾《そばめ》そのうるはしき友の腕《かひな》をはなれてはや東の臺《うてな》に白《しら》み 一―三
その額《ひたひ》は尾をもて人を撃つ冷やかなる生物《いきもの》に象《かたど》れる多くの珠《たま》に輝けり 四―六
また我等のゐたる處にては、夜はその昇《のぼり》の二歩を終へ、第三歩もはやその翼を下方に枉げたり 七―九
このとき我はアダモの讓《ゆづり》を受くるによりて睡りに勝たれ、我等|五者《いつたり》みな坐しゐたりし草の上に臥しぬ 
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