》いふ。たゞしばしの日全くその巣に歸るまでは、汝等我に導かれてかしこにゆくをねがふなかれ 八五―八七
汝等|窪地《くぼち》にくだりてかの衆と倶にあらんより、この高臺《パルツオ》にありて彼等を見なば却つてよくその姿と顏を認むるをえむ 八八―九〇
いと高き處に坐し、その責務《つとめ》を怠りしごとくみえ、かつ侶《とも》の歌にあはせて口を動かすことをせざる者は 九一―九三
皇帝ロドルフォなりき、かれイタリアの傷を癒すをえたりしにその死ぬるにまかせたれば、人再びこれを生かさんとするともおそし 九四―九六
また彼を慰むるごとくみゆるは、モルタ、アルビアに、アルビア、海におくる水の流れいづる地を治めし者にて 九七―九九
名をオッタケッルロといへり、その襁褓《むつき》に裹《つゝ》まれし頃も、淫樂安逸をむさぼるその子ヴェンチェスラーオの鬚ある頃より遙に善かりき 一〇〇―一〇二
姿いと貴《たふと》き者と親《した》しく相かたらふさまなるかの鼻の小さき者は百合の花を萎《しを》れしめつゝ逃げ走りて死したりき 一〇三―一〇五
かしこに此《これ》のしきりに胸をうつをみよ、また彼のなげきつゝその掌《たなごゝろ》をもて
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