たにせること幾度《いくたび》ぞや 一四五―一四七
汝若しよく記憶をたどりかつ光をみなば、汝は自己《おのれ》があたかも病める女の軟毛《わたげ》の上にやすらふ能はず、身を左右にめぐらして 一四八―一五〇
苦痛《いたみ》を防ぐに似たるを見む 一五一―一五三
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   第七曲

ふさはしきうれしき會釋《ゑしやく》三度《みたび》と四度《よたび》に及べる後、ソルデルしざりて汝は誰なりやといふ 一―三
登りて神のみもとにいたるを魂等未だこの山にむかはざりしさきに、オッタヴィアーンわが骨を葬りき 四―六
我はヴィルジリオなり、他《ほか》の罪によるにあらずたゞ信仰なきによりてわれ天を失へり。導者この時斯く答ふ 七―九
ふと目の前に物あらはるればその人あやしみて、こは何なり否あらずといひ、信じてしかして疑ふことあり 一〇―一二
かの魂もまたかくのごとくなりき、かくて目を垂れ、再びうや/\しく導者に近づき、僕《しもべ》の抱くところをいだきて 一三―一五
いひけるは。あゝラチオ人《びと》の榮《さかえ》よ――汝によりて我等の言葉その力の極《きはみ》をあらはせり――あゝわが故郷《ふるさと》の永遠《と
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