りてみなマルチェルとなればなり 一二四―一二六
わがフィオレンツァよ、汝この他事《あだしこと》をきくともこは汝に干係《かゝはり》なければまことに心安からむ、汝をこゝにいたらしむる汝の民は讚むべきかな 一二七―一二九
義を心に宿す者多し、されど漫りに弓を手にするなからんためその射ること遲きのみ、然るに汝の民はこれを口の端《はし》に置く 一三〇―一三二
公共《おほやけ》の荷を拒むもの多し、然るに汝の民は招かれざるにはやくも身を進めて我自ら負はんとさけぶ 一三三―一三五
いざ喜べ、汝しかするは宜《うべ》なればなり、汝富めり、汝泰平なり、汝|智《さと》し、わがこの言《ことば》の僞りならぬは事實よくこれを證《あかし》す 一三六―一三八
文運かの如く開け、且つ古の律法《おきて》をたてしアテーネもラチェデーモナも、汝に比《くら》ぶればたゞ小《さゝ》やかなる治國の道を示せるのみ 一三九―
汝の律法《おきて》の絲は細《こまや》かなれば、汝が十月に紡《つむ》ぐもの、十一月の半《なかば》まで保たじ ―一四四
げに汝が汝のおぼゆる時の間に律法《おきて》、錢《ぜに》、職務《つとめ》、習俗《ならはし》を變へ民を新
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