抑《と》められ、帝國の園をその荒るゝにまかせたればなり 一〇三―一〇五
來りて見よ、思慮なき人よ、モノテッキとカッペルレッティ、モナルディとフィリッペスキを、彼等既に悲しみ此等はおそる 一〇六―一〇八
來れ、無情の者よ、來りて汝の名門の虐《しひた》げらるゝを見、これをその難より救へ、汝またサンタフィオルのいかに安全《やすらか》なるやをみん 一〇九―一一一
來りて汝のローマを見よ、かれ寡婦《やもめ》となりてひとり殘され、晝も夜も泣き叫びて、わがチェーザレよ汝何ぞ我と倶にゐざるやといふ 一一二―一一四
來りて見よ、斯民《このたみ》の相愛することいかに深きやを、若し我等を憐れむの心汝を動かさずば、汝己が名に恥ぢんために來れ 一一五―一一七
また斯く言はんも畏《かしこ》けれど、あゝいと尊きジョーヴェ、世にて我等の爲に十字架にかゝり給へる者よ、汝正しき目を他《ほか》の處にむけたまふか 一一八―一二〇
はたこは我等の全く悟る能はざる福祉《さいはひ》のためいと深き聖旨《みむね》の奧に汝の設けたまふ備《そなへ》なるか 一二一―一二三
そは專横の君あまねくイタリアの諸邑《まち/\》に滿ち、匹夫朋黨に加は
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