ず、良心我を責めざるなり。 九一―九三
彼|笑《ゑ》みつゝ答へて曰ふ。汝覺ゆるあたはずば、いざ思ひいでよ今日《けふ》この日汝がレーテの水を飮めるを 九四―九六
それ烟をみて火あるを知る、かく忘るゝといふことは他《ほか》に移りし汝の思ひに罪あることをさだかに證《あかし》す 九七―九九
げにこの後はわが詞いとあらはになりて、汝の粗《あら》き目にもみゆるにふさはしかるべし。 一〇〇―一〇二
光いよ/\はげしくして歩《あゆみ》いよ/\遲き日は、見る處の異なるにつれてこゝかしこにあらはるゝ亭午の圈を占めゐたり 一〇三―一〇五
この時あたかも導者となりて群《むれ》よりさきにゆく人が、みなれぬものをその路に見てとゞまるごとく 一〇六―一〇八
七人《なゝたり》の淑女は、とある仄闇《ほのぐら》き蔭(縁の葉黒き枝の下なる冷やかなる流れの上にアルペの投ぐる陰に似たる)果《はつ》る處にとゞまれり 一〇九―一一一
我は彼等の前にエウフラーテスとティーグリと一の泉より出で、わかれてゆくのおそきこと友のごときを見しとおぼえぬ 一一二―一一四
あゝ光よ、すべて人たる者の尊榮《さかえ》よ、かく一の源よりあふれいでてわか
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