れ流るゝ水は何ぞや。 一一五―一一七
わがこの問ひに答へて曰ふ。マテルダに請ひ彼をしてこれを汝に告げしめよ。この時かの美しき淑女、罪を辨解《いひひら》く人のごとく 一一八―
答ふらく。さきに我この事をもほかの事をも彼に告げたり、またレーテの水いかでかこれを忘れしめんや。 ―一二三
ベアトリーチェ。さらにつよく心を惹《ひ》きてしば/\記憶を奪ふもの、彼の智《さとり》の目を昧《くら》ませしなるべし 一二四―一二六
されど見よかしこに流るゝエウノエを、汝かなたに彼をみちびき、汝の常に爲す如く、その萎《な》えたる力をふたゝび生かせ。 一二七―一二九
たとへば他人《ひと》の願ひ表示《しるし》となりて外部《そと》にあらはるゝとき、尊《たふと》き魂|言遁《いひのが》るゝことをせず、たゞちにこれを己が願ひとなすごとく 一三〇―一三二
美しき淑女我を拉《ひ》きてすゝみ、またスターツィオにむかひてしとやかに、彼と倶に來《こ》よといふ 一三三―一三五
讀者よ、我に餘白の滿《みた》すべきあらば、飮めども飽かざる水の甘《うま》さをいさゝかなりともうたはんものを 一三六―一三八
第二の歌に充《あ》てし紙はやみなこ
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