伍の、己を護らんとて盾《たて》にかくれ、その擧りて方向《むき》を變ふるをえざるまに、旗を持ちつゝめぐるがごとく 一九―二一
かの先に進める天の王國の軍人《いくさびと》等は、車がいまだその轅《ながえ》を枉げざるまに、皆我等の前を過ぐ 二二―二四
是に於てか淑女等は輪のほとりに歸り、グリフォネはその羽の一をも搖《ゆる》がさずしてたふとき荷をうごかし 二五―二七
我をひきて水を渉れる美しき淑女とスターツィオと我とは、轍《わだち》に殘せし弓の形の小さき方《かた》なる輪に從ひ 二八―三〇
かくしてかの高き林、蛇を信ぜし女の罪に空しくなりたる地をわけゆけば、天使のうたふ一の歌我等の歩履《あゆみ》を齊《とゝの》へり 三一―三三
彎《ひ》き放たれし矢の飛ぶこと三|度《たび》にして屆くとみゆるところまで我等進めるとき、ベアトリーチェはおりたちぬ 三四―三六
衆皆聲をひそめてアダモといひ、やがて枝に花も葉もなき一|本《もと》の木のまはりを卷けり 三七―三九
その髭は森の中なるインド|人《びと》をも驚かすばかりに高く、かつ高きに從ひていよ/\伸び弘《ひろ》がれり 四〇―四二
福なるかなグリフォネよ、この木口
前へ
次へ
全396ページ中195ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
ダンテ アリギエリ の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング