に甘しといへどもいたく腹をなやますがゆゑに汝これを啄《ついば》まず。 四三―四五
たくましき木のまはりにて衆かくよばはれば、かの二樣の獸は、すべての義の種かくのごとくにして保たるといひ 四六―四八
曳き來れる轅《ながえ》にむかひつゝこれを裸なる幹の下《もと》にひきよせ、その小枝をもてこれにつなげり 四九―五一
大いなる光天上の魚の後《うしろ》にかゞやく光にまじりて降るとき、わが世の草木《くさき》 五二―五四
膨れいで、日がその駿馬《しゆんめ》を他の星の下に裝はざるまに、各※[#二の字点、1−2−22]その色をもて姿を新たにするごとく 五五―五七
さきに枝のさびれしこの木、薔薇《ばら》より淡《うす》く菫より濃き色をいだして新たになりぬ 五八―六〇
このときかの民うたへるも我その歌の意《こゝろ》を解《げ》せず――世にうたはるゝことあらじ――またよく終りまで聞くをえざりき 六一―六三
我若しかの非情の目、その守《まもり》きびしきために高き價を拂へる目が、シリンガの事を聞きつゝ眠れる状《さま》を寫すをうべくば 六四―
我自らの眠れるさまを、恰も樣式《かた》を見てゑがく畫家の如くに録《しる》さん
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