えぬ、その麗はしさ類《たぐひ》なければ思出づることだに能はず何ぞ記《しる》すをうべけんや 九七―九九
かの美しき淑女|腕《かひな》をひらきてわが首《かうべ》が抱き、なほも我を沈めて水を飮まざるをえざらしめ 一〇〇―一〇二
その後我をひきいだして、よたりの美しき者の踊れるなかに、かく洗はれしわが身をおき、彼等は各※[#二の字点、1−2−22]その腕《かひな》をもて我を蔽へり 一〇三―一〇五
こゝには我等ニンフェなり、天には我等星ぞかし、ベアトリーチェのまだ世に降らざるさきに、我等は定まりきその侍女《はしため》と 一〇六―一〇八
我等汝を導いて彼の目の邊《ほとり》に到らむ、されどその中《うち》なる悦びの光を見んため、物を見ること尚深き彼處《かしこ》の三者《みたり》汝の目をば強くせむ。 一〇九―一一一
かくうたひて後、彼等は我をグリフォネの胸のほとり、ベアトリーチェの我等にむかひて立ちゐたるところに連行《つれゆ》き 一一二―一一四
いひけるは。汝見ることを惜しむなかれ、我等は汝を縁の珠の前におけり、愛かつて汝を射んとてその矢をこれより拔きたるなりき。 一一五―一一七
火よりも熱き千々《ちゞ》
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