や、いへ、かくきびしきわが責《せめ》に汝の懺悔のともなはでやは 一―三
彼は刃《は》さへ利《と》しとみえしその言《ことば》の鋩《きつさき》を我にむけつゝ、たゞちに續いてまた斯くいひぬ 四―六
わが能力《ちから》の作用《はたらき》いたく亂れしがゆゑに、聲は動けどその官を離れて外《そと》にいでざるさきに冷えたり 七―九
彼しばらく待ちて後いふ。何を思ふや、我に答へよ、汝の心の中の悲しき記憶を水いまだ損《そこな》はざれば。 一〇―一二
惑ひと怖れあひまじりて、目を借らざれば聞分けがたき一のシをわが口より逐へり 一三―一五
たとへば弩《いしゆみ》を放つとき、これを彎《ひ》くことつよきに過ぐれば、弦《つる》切れ弓折れて、矢の的に中る力の減《へ》るごとく 一六―一八
とめどなき涙|大息《といき》とともにわれかの重荷《おもに》の下にひしがれ、聲はいまだ路にあるまに衰へぬ 一九―二一
是に於てか彼我に。われらの望みの終極《いやはて》なるかの幸《さいはひ》を愛せんため汝を導きしわが願ひの中に 二二―二四
いかなる堀またはいかなる鏈を見て、汝はさきにすゝむの望みをかく失ふにいたれるや 二五―二七
また他《
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