のために失はざるまで我これに近づけるとき 四六―四八
理性に物を判《わか》たしむる力は、これの燭臺なるとうたへる歌のオザンナなるをさとりたり 四九―五一
この美しき一組の燭臺、上より焔を放ちてその燦《あざや》かなること澄みわたれる夜半《よは》の空の望月《もちづき》よりもはるかにまされり 五二―五四
我はいたくおどろきて身をめぐらし、善きヴィルジリオにむかへるに、我に劣らざる怪訝《あやしみ》を顏にあらはせる外答へなかりき 五五―五七
我即ちふたゝび目をかのたふとき物にむくれば、新婦《はなよめ》にさへ負くるならんとおもはるゝほどいとゆるやかにこなたにすゝめり 五八―六〇
淑女我を責めていふ。汝いかなればかくたゞ生くる光のさまに心を燃やし、その後方《うしろ》より來るものを見ざるや。 六一―六三
このとき我見しに、白き衣を着(かくばかり白き色世にありし例《ためし》なし)、己が導者に從ふごとく後方《うしろ》より來る民ありき 六四―六六
水はわが左にかゞやき、我これを視れば、あたかも鏡のごとくわが身の左の方を映《うつ》せり 六七―六九
われ岸のこなた、たゞ流れのみ我をへだつるところにいたれるとき、
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