もこの類《たぐひ》なるべし ―一一一
かくて彼等はあたかも迷ひ覺めしごとく去り、我等はかく多くの請《こひ》と涙を卻《しりぞ》くる巨樹《おほき》のもとにたゞちにいたれり 一一二―一一四
汝等過ぎゆきて近づくなかれ、エーヴァのくらへる木この上にあり、これはもとかの樹よりいづ。 一一五―一一七
誰ならむ小枝の間よりかくいふ者ありければ、ヴィルジリオとスターツィオと我とは互ひに近く身を寄せつゝ聳ゆる岸の邊《ほとり》を行けり 一一八―一二〇
かの者またいふ。雲間に生れし詛《のろひ》の子等即ち飽いてその二重《ふたへ》の腰をもてテゼオと爭へる者を憶へ 一二一―一二三
また貪り飮みしため、マディアンにむかひて山を下れるゼデオンがその侶となさざりし希伯來人《エブレオびと》を憶へ。 一二四―一二六
かく我等は二の縁《へり》の一を傳ひて、幸《さち》なき報《むくい》のともなへる多食の罪の事をきゝつゝこゝを過ぎ 一二七―一二九
後身を寛《ゆるやか》にしてさびしき路を行き、いづれも言葉なく思ひに沈みて裕《ゆたか》に千餘の歩履《あゆみ》をはこべり 一三〇―一三二
汝等何ぞたゞみたり行きつゝかく物を思ふや。ふと斯くい
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