ど》ひて後、なほも速かに飛ばんため達《つらな》り行くことあるごとく 六四―六六
その痩すると願ひあるによりて身輕きかしこの民は、みな首《かうべ》をめぐらしつゝふたゝびその歩履《あゆみ》をはやめぬ 六七―六九
また走りて疲れたる人その侶におくれ、ひとり歩みて腰の喘《あへぎ》のしづまる時を待つごとく 七〇―七二
フォレーゼは聖なる群《むれ》をさきにゆかしめ、我とともにあとより來りていひけるは。我の再び汝に會ふをうるは何時《いつ》ぞや。 七三―七五
我彼に答ふらく。いつまで生くるや我知らず、されどわが歸ること早しとも、我わが願ひの中に、それよりはやくこの岸に到らむ 七六―七八
そはわが郷土《ふるさと》となりたる處は、日に日に自ら善を失ひ、そのいたましく荒るゝことはや定まれりとみゆればなり。 七九―八一
彼曰ふ。いざ行け、我見るに、この禍ひに關《かゝ》はりて罪の最も大いなるもの、一の獸の尾の下《もと》にて曳かれ、罪赦さるゝ例《ためし》なき溪にむかふ 八二―八四
獸はたえずはやさを増しつゝ一足毎にとくすゝみ、遂に彼を踏み碎きてその恥づべき躯《むくろ》を棄つ 八五―八七
これらの輪未だ長く※[#「
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